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マレーシアの法廷の表裏 第4回 何をしに来たの?日本人国際弁護士様 私は、国際弁護士と称する人と出会った時、「今度生まれて来たら、一生懸命勉強して、日本の司法試験をビリで合格し、その後アメリカへ留学して、英語がぺらぺらにならなくてもいいので、すれすれの成績でアメリカの弁護士の資格を取って、日本に戻ってきて、国際弁護士になりたい。」と、決意してしまいました。と言いましても私はクリスチャンですので、輪廻転生とは関係のないので、それは無理というものですが・・・ なぜそう思ったのかというと、ずばり「金」です。私と同い年の国際弁護士さんに、お客さんが支払う手当ては、マレーシアに出張中はなんと1日あたり60万円。そして飛行機はファーストクラス、ホテルは5ツ星のスイート。5日間のマレーシア出張で、お客さんはこの弁護士さんに約500万円支払ったそうです。そんなに割りのいい商売はなかなかありません。 余談ですが、もっとすごい収入を上げている人を身近に1人だけ知っています。風水師のリリアン・ツーさんです。彼女のセミナーの受講料は1週間で50万円と言われ、それに50人ほどが参加していますから、1週間で2500万円を風水を教えて生み出しています。セミナーはほぼ毎月やっていますので、いかに効率がよいことでしょうか。しかしリリアンさんの場合は特別なケースです。 その国際弁護士さんに話を戻します。彼はマレーシアに何をしに来たのでしょうか?顧客とマレーシアの弁護士にアドバイスに来たと言っていました。しかしこの人は日本とアメリカの弁護士の資格を持っていますが、マレーシアの法廷に立てる弁護士の資格は持っていませんので、法廷で発言もできなければ、マレーシアの弁護士と一緒に座ることもできません。関係者として傍聴席に座っているだけです。傍聴席にいると裁判官、弁護士、証人のやりとりが聞きにくいので、あまり状況が分からず、証人の尋問などでどんなことが言われたのかの詳細はマレーシア人の弁護士や私に聞いて初めて分かるという状態です。 その国際弁護士さんは、マレーシアの法廷のシステムを全く知らず、「日本ではこのようにしない」「アメリカのやり方と違う」「話の途中にマレー語が入ってくるとはけしからん」と文句ばかり言って、結局何もしていない。顧客へのアドバイスもマレーシアの弁護士から聞いたことを日本語に訳しているだけ。本当はそれは私の仕事でしたが、彼が何もやることがないとかわいそうなので、彼とワーク・シェアーリングをしました。もちろん私には法廷内(傍聴席でなく)での証人の通訳という仕事がありましたので、彼と仕事をシェアーしてもちゃんとすることはしていました。(お客さんからお金をもらって当然の仕事をしたということをちょっと申し上げたまでです)。 彼のマレーシアの弁護士へのアドバイスと言っても、マレーシアの弁護士の方が年齢も経験もずっとシニアで、マレーシアの法廷に精通しているので、その国際弁護士さんのチャチャとしか思われないアドバイスを軽くあしらっていました。 ということで、マレーシアで裁判をする場合には、もったいないので、日本から国際弁護士を連れてくるというような無駄はやめた方がいいと思います。国際弁護士といっても、日本の場合、アメリカの弁護士資格を持っているということで、マレーシアでは役に立ちません。マレーシアの弁護士の通訳のためなら、私が証人の通訳のついでにして差し上げますので、ご心配なく。 |