Shall & May

契約書の中では、shall とmayという助動詞が何度も繰り返し出てきます。中学校で習う簡単な単語ですが、契約書では通常の英語とはちょっと違って使われていますので注意が必要です。大まかに言ってしまうと、shallは「〜しなければならない」とか「〜することとする」、mayは「することができる」と訳すと、ほとんどの場合、文の正しい意味をつかむことができます。

中学校で習ったshallとwillの用法を思い出していただきたいのですが、shallが2人称、3人称に用いられると、その文は話者の意志を表現します。よく例文で出てくる表現で、「You shall die.」という文がありますが、この訳は、「あなたは死ぬだろう。」ではなく、「お前なんか死んでしまえ。」という話し手、つまり私があなたの死を望んでいる状況を表しています。それと同じで、契約書でのshallは3人称に使われることがほとんどですので、話者の意思、つまり契約でその3人称の人に「何かをさせたい」時に使いますので、「〜しなければならない」とか「〜することとする」と訳すとすっきりと意味が通じるようになります。

mayについてですが、アメリカの軍隊の出てくる映画を見ていると上官が兵隊に向かって、「You may dismiss.」と言っているのを耳にしますが、あのmayの用法と同じと考えればいいと思います。上官の言う「You may dismiss.」とは、「解散!」という意味です。文字通りに訳すと「あなたがたは解散してもよい。」です。「してもよい」ということは、「することができる」ということで、許可を表します。契約書のmayはほとんど許可を表す「することができる」と訳すとすっきりと意味が通じるようになります。


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